vol.56 少林寺拳法の指導者が超少子高齢化社会の大きな力となる

2018/01/23

2018年の幕開け、四国の少林寺拳法総本部では金剛禅総本山少林寺の新春法会と(一財)少林寺拳法連盟の鏡開きが行われました。

全国から大勢の指導者や拳士が集い、最後は晴天の境内に集まり鏡割りや餅つき、そしてぜんざいや甘酒、しっぽくうどんなどが振舞われました。

この新年最初の行事では、毎年指導者の勤続表彰が行われます。創始71年目を迎える組織ですから、長年元気で先頭に立っている指導者の勤続年数は、なんと55年を超える人もいるのです。ご夫妻やご一家で表彰式に臨まれる方々もたくさんいらっしゃいました。

少林寺拳法は、営業成績を競うフランチャイズではなく、それぞれが仕事を持ちながら非営利で指導者を務めるわけですから、何十年も継続することは太い志と人づくりに対する熱い熱い情熱がなければできるものではありません。

2025年問題といわれる、人類が経験したことのない『超、超少子高齢化社会』。3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上となります。この超、超少子高齢化は当然のこと突然やってくるわけではありません。東京オリンピックの年2020年には、女性の2人に1人が50歳以上になるといわれています。あと20年近くは、出産可能年齢の女性が増えないので、少子化の波は収まりません。

人類初経験となる社会とは、いったいどんな社会なのでしょうか。

かつての日本でいえば1950年代や1970年代、また今でいえば東南アジア地域のように、1人の高齢者を大勢で支えられるほど、子供や若者の多い社会があります。

例えて言うと神輿の上に乗る1人を何十人という大人数で担ぎ持ち上げる社会が健全なバランスの取れた社会だとします。日本も1970年代の神輿時代から、1980年代の10人前後で1人を持ち上げる胴上げ時代を経て、2000年に入るとそこから一気に3人が1人を担ぐ騎馬戦型になり、2020年には1人が1人を担ぐおんぶ型になるのです。

核家族化が進み、そうでなくても三世代間の家族のコミュニケーションが難しいなかで、インターネットの普及により、人との直接的コミュニケーションより個人でネット空間を使い全てを処理するという傾向が強くなっていることから、親子間のコミュニケーションもなかなか難しいと感じている人も多いようです。高齢者の中には、気がついたら一週間誰とも話していない・・・などと孤独感の増す日々を送っている人も増えています。

何でもいいから人に構ってもらいたくて事件を起こす人もいたりと、このままでは社会の闇は深くなるばかりです。

冒頭でも触れましたが、そんな現代の日本社会において、60歳になっても70歳になっても、また80歳になっても子供から中高年までの多くの仲間と共に、イキイキと活動している少林寺拳法の指導者が全国にいるということは、人類初の難しい社会を乗り越えるための力になれるのではないかと考えています。

戦後の日本と同じように、人と人とが助け合っていかなければ日本の将来はありません。今こそ、「半ばは自己の幸せを、半ばは他人の幸せを」という少林寺拳法の人づくりが、日本社会を支えます。