vol.17 掌と掌を握り合える世の中に

2016/08/01

osawa_p1

合 掌
 8月に入り、暑さも増して参りました。本山のある多度津の桃陵公園では、蝉の鳴き声が大きく響いております。
 私事ではありますが、最近、我が子と孫が遊んでいる姿や、手と手をつないで歩いている姿を眺めると、心が穏やかになってくるのを感じます。そして、平和であることが如何に大切かということをしみじみと感じるのです。
 金剛禅は「半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを」の信念を持った人を一人でも多く育み、その人々が平和で豊かな国づくりをすることこそ、世界の平和につながると信じて活動を行っています。
 平和を維持するためには、私たち一人ひとりが身近な所から小さな平和を作ってゆく努力が必要です。
 少林寺拳法の礼式としての、左右の掌(たなごころ)を合わせる合掌礼や、隣の人と掌と掌を合わせる握手は、平和への第一歩と言えます。人と人が掌を合わせることを通じて、互いを認めあう姿は美しいものです。
 私たちはみな、幸せな世の中で生きてゆくことを願っています。掌の内を見せあい、掌を互いに合わせれば、心が開きます。逆に、拳を突き上げれば戦いが始まることを知らなければなりません。
 さて、今月15日は忘れてはならない日です。二度と戦争の無い平和な世の中を、私たちが守り抜かなければ未来(あす)の日本に明るい光は望めません。
 世界に目を向ければ、争いやテロが後を絶ちません。破壊は何も作らない。争いや戦い、テロによる破壊は憎しみと悲しみしか生まないことを、私たちは本当に知らなければなりません。
 文化や伝統は時代が変わろうとも受け継いでゆくのに、平和を維持することはなぜ出来ないのでしょうか。私たちはこの地球という一つの星の中で、共に助け合って生きてゆくのです。
 私たちはこれからも自らの掌を開き、互いに手と手を取り合って、寄り添え合える人づくり(金剛禅運動)を展開して参ります。ぜひ、少林寺拳法を通じてこの運動にご参加いただける心ある皆様をお待ちいたします。
合掌再拝