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vol.37 極端を棄て、花を咲かせる

2018/04/01

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合 掌
 4月、桜の開花が全国を順々に包み込む季節となりました。ここ本山も隣接する桃陵公園の桜に包まれ、訪れる方々の笑顔を見る毎日です。皆様におかれてはご健勝でお過ごしのこととお喜び申し上げます。
 さて、新たな年度を迎え、心や環境が大きく変わる方も多いと思います。私も年度変わりの時は、新年を迎えたときとは違った気持ちになります。無常の時の流れの中で環境の変化を感じ、それに合わせ身心も変化していくことを感じる事が増えます。
 “新たな年度目標や計画を掲げて前進する”という決意。「新たに芽生えた思い」「思いを実現に向かわせる目標」といった新しいものが心を揺さぶった時、可能性の鐘が鳴り、 前向きな思いが響き始めます。
 可能性の鐘を鳴らすのは、他人ではなく自分自身という信をもち、環境が変化するこの時期だからこそ、往々にして選択を迫られることが有っても、選択するときには八正道(八つの正しい実践徳目)にある実践を通して生まれる中道※の生き方に従って、心の扉を開き、前進することです。
 さあ、新年度です。自ら心を揺さぶり、可能性の鐘を鳴らし、前向きな思いで環境の変化に備えてみてはいかがでしょうか。自然は春の暖かさを運んでくれています。私達も、八正道の最初の実践である“正見”、正しく見ることからはじめて、中道により極端を棄て、自らの可能性の花を咲かせましょう。
 皆様のご活躍をご祈念いたします。
合掌再拝

※中道:(中)は二つのものの中間ではなく、二つのものから離れ矛盾対立を超えることを意味し、(道)は実践・方法を指す。釈尊は苦行主義と快楽主義のいずれにも片寄らない「不苦不楽の中道」を説いた。