vol.43 金剛禅と達磨像

2018/10/01

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合 掌
 北海道胆振東部地震をはじめ、豪雨等の災害で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
 さて、10月5日は達磨大師の命日です。本山においては10月8日に達磨祭・法要を執り行います。多くの方にお越しいただけることを願っております。また全国の道院においても執り行われ、門信徒をはじめ関係者、近隣の方々が達磨像と向き合う日となり、楽しくも充実した日となることでしょう。
 金剛禅総本山少林寺の本尊は達磨大師であり、全ての道院には達磨像が安置されております。私たち金剛禅門信徒にとって達磨像はどのような存在なのでしょう。達磨像は自己確立と自他共楽の道をすすむ者にとって、目標を定めたり、修行の成果を省みて、更なる精進を誓うための「きっかけ」であり「スイッチ」なのです。私たちは達磨像に拝んだり、救済を求め祈ったり、ましてや利益を願うことはありません。そのような行為に勤しんだとしても現状は変わらない。それよりも自分自身がより良くなるよう修行に励み、慈悲心(優しさ)、勇気(強さ)、正義感(賢さ)を培えば、縁起の法則によって望む方向に向かう。自分の努力で自身の将来を切り開く事ができる。(自己の可能性を信じるということ)このようなことを信じています(ダーマ信仰)。達磨像は自己を高めるためのいわば触媒なのです。
 何も難しく考える必要はありません。普段から達磨像に向き合ったとき、自分自身に素直な気持ちで、出来てないことを反省したり、心がけることを約束したり、自分自身を褒めてあげたりしてください。この小さな積み重ねが、将来大きな変化となり、あなたが達磨像の前で誓ったことに近づくことでしょう。
 改めて達磨祭法要は達磨忌にちなんだ特別な一日です。一年で一番、正直に、真剣に、達磨像に向き合って欲しいものです。
 また、10月25日は少林寺拳法が創始された記念の日です。創始より71年になりますが、少林寺拳法と金剛禅の教えが、今までもそしてこれからも皆さんにとって生きる指針であることを切に願うしだいです。
 今月も皆さんが一生懸命修行されますことを願っております。
再拝合掌

※私たちの修行の場である道院は、自分をよく変えたい、自分に負けない強さを得たいと考えている方を大歓迎いたします。どうぞお近くの道院へご連絡ください。