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vol.53 一人ひとりが世の中を明るくする原動力

2019/08/01

osawa_p1

合掌
さわやかな夏空の下、皆様いかがおすごしでしょうか。
 先日、愛媛県宇和島市で開かれた「第69回“社会を明るくする運動”宇和島市推進大会」に記念講演の講師として招かれ、「半ばは自分の幸せを 半ばは他人の幸せを」という演題で講演をいたしました。今大会は保護司の方が中心となり、行政主導で行われたものですが、全国を見渡せば民間レベルでも同じように社会を明るくしようと頑張っている方達が、本当にたくさんいらっしゃいます。
 翻って、私達、金剛禅教団の活動はいかがでしょうか。私達は開祖の「人づくりによる国づくり」の志を引き継ぎいでおりますが、修練の楽しさだけで終わってはいないでしょうか。逆に社会貢献活動をすることだけが、私達の活動でもありません。社会で役立つために、まずは確固とした自己を作ることが大切であり、自己確立、自他共楽が揃ってようやく金剛禅としての修行になるわけです。
 現代は、社会の発展と複雑化に伴い、生きづらさを感じる人もどんどん増えていっています。しかし、こんな時こそ、私達一人ひとりが、自分にできることをやっていきましょう。自分にできることは何もないと言う人もいるかもしれません。しかし、普段交流なくても近所の方には挨拶をする、不安そうにしている人には笑顔を見せる、何か困っている人がいたら気にかけて声をかけてあげるなど、探せば色々と出てくるのではないでしょうか。
 世界にはたくさんの人々がいます。その中で自分一人の殻に閉じこもり無関心でいられる社会が良いか、それとも利害に関係なく助け合え、共に手を携え、多くの人に見守られる安心感のある社会か、皆さんはどちらを選びますか。世の中を良くするのも悪くするのも私達の心次第です。
 「己れこそ己れのよるべ」、自分自身を信じ、一人ひとりが世の中を明るくする原動力になっていただきたいと思います。
合掌再拝