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vol.54 足るを知り、幸せを感じられる生き方を

2019/09/01

osawa_p1

合掌
 暑さが和らぎ、次第に過ごしやすい季節となってきました。空調機器を使う機会も減り、これまで気づかなかった小さな季節の変化も、肌で感じられるようになったのではないでしょうか。
 感じると言えば、普段私達は、どのぐらい幸せを感じているでしょうか。
 持っているお金の量や、成し遂げてきたことで考える必要はありません。朝すっきりと目が覚めた、新しい一日が始まるという期待感、道端に咲く小さな花を見つける、その日顔を合わせた人達が元気でいること、食事を美味しくいただくこと…。このように私達の日常はたくさんの幸せで溢れています。
 今あるものやごく当たり前のことに幸せを感じる。「足るを知る」とも言いますね。
 もし足るを知ることがなければ、この先何を得たとしても、まだ足りない、もっと豊かにと求め続け、さらには人のものまでも奪うようになるでしょう。逆に、足るを知れば感謝の気持ちが湧いてきますし、突き詰めていけば、生きていること自体に感謝できるようになります。幸せはその人の心の持ち方次第ということになります。
 豊かさと幸せはイコールではありません。豊かさと違い、幸せは目で見ることはできませんが感じることはできます。どうかその感性を磨いていってください。これから涼しくなり、修行には最適な時期となるでしょう。体だけでなく心も共に整えて自分自身を磨き、幸せを感じられる生き方をしましょう。そしてその幸せをぜひ周りの人にも与えていってほしいと思います。
 さあ、今月も共に金剛禅運動に励んでいきましょう。
合掌再拝