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vol.55 不撓不屈、七転び八起きの心で

2019/10/01

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合掌
 佐賀県、千葉県をはじめ、台風15号により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。
 さて、10月には金剛禅にとって大事な日が2つあります。
 一つは本尊である達磨大師の命日とされる10月5日です。都道府県教区、小教区、各道院においては、この日に近い日を選んで達磨祭法要が行われ、達磨の遺徳を偲び、修行への精進を誓います。
 もう一つは10月25日少林寺拳法創始の日です。いずれも私達が節目として、自身の修行の在り方を振り返り、何のために少林寺拳法を行ずるのか、そしてその修行の果てにどんな社会を築いていくのかを見つめ直す機会ともなります。
 冒頭に述べた災害のように、日本は古くから災害の多い国です。私達の先人たちは何度もそれらを体験し、乗り越えてきました。また、世界に目を向けますと先般、温暖化対策サミットが行われましたが、地球温暖化は待ったなしの状態です。決して他人事ではなく私達は自分事として考えなくてはなりません。
 自己確立、自他共楽の教えを実践するために私達は日々修行を重ねています。日頃から自分に何ができるかを考え、何かあった時には損得抜きに協力し合い、時には泥水かぶってでも手を差し伸べに行く。それが私達門信徒の目指す、強くて優しくて慈悲心に溢れた人間像です。
 昨今は激甚災害と言われるように被害予想を超えるものが増えています。しかしその状態に憂えるばかりではなく、今は人として試されているときと捉え、先人たちが乗り越えてきたように、達磨のように不撓不屈、七転び八起きの精神で前に進んでいく時です。どうかそのような心持ちで今月も共に修行に励んでいきましょう。
 本山では10月6日(日)に「だるま祭」を行います。達磨祭法要、大演武会、各種出店やワークショップなど、拳士以外の方も境内に入って楽しむことができます。ぜひこの機会に本山にお越しください。たくさんの方のご来場をお待ちしております。
合掌再拝