Vol.64 本当の「自己確立」

2020/07/01

osawa_p1

合掌
 7月になり、次第に暑くなってきました。新型コロナウィルスによる緊急事態宣言の解除に引き続き、都道府県をまたぐ移動の自粛も解除となりましたが、決して安全になったというわけではありません。全国各地の道院では集会による修練を再開したところもありますが、感染拡大を防ぐためにいまだ再開できないところもあると聞き及んでいます。第2波、第3波を防ぐために、感染防止策を取りながらウィズコロナの生活様式に慣れていくしかありません。
 さて、金剛禅門信徒の修行は、一人で行うのではなく、組手主体で取り組んでいく中から気づきを得ることが柱となっています。本来であれば、相手と向きあい、直接手を取り合って行われるものですが、感染防止の観点からこれまでのような相対演練を行えず、場合によっては道院に顔を出すことすらできない状況もあります。

 そんな時に「感染の危険があるから修行は一切しない」、もしくは感染防止策をせずに「感染してもいいからこれまで通りやる」と両極端に走るのではなく、修行を継続するためにも、できることに目を向けてみてはどうでしょうか。もうしばらくは基本修練や単演基本法形の修練が主になると思いますが、正中線や丹田に代表されるように、身心一如の修行法の基本とは何かを見つめなおし、掘り下げていく機会ともなります。大きなイベントや行事が中止となる中、これまでになく修行に集中できる時期とも言えます。
 自身の課題を見つけ、目標を立てて取り組み、自分の頭で考え、行動を起こし答えを導き出す。本当の意味での「自己確立」ができているか、私たちは試されています。私たちは生まれた時から可能性の種子を持っています。修行は自らの内にある可能性に気づかせてくれるものです。仲間や家族の支えもありますが、最後にその種子を開花させられるのは自分しかありません。この時期、七夕の短冊に願い事を書くように、どうかご自身の目標を立て、それが成就するよう取り組んでみてください。
開祖の教えを日常に取り入れ、肉体と共に精神を合わせて整え、自己の成長を促す時期となることを願っています。今月も共に修行に励んでいきましょう。
合掌再拝