Vol.68 自他共楽を目指す道

2020/11/01

osawa_p1

合掌
 秋の深まりとともに、本山のある桃陵公園の木々も紅葉が多く目にとまるようになりました。
 全国各地の道院では、感染防止策を徹底することで多くの地域で道院活動が再開されるとともに、知恵と工夫を凝らしながら小教区、教区単位での行事を行うところも出てきました。コロナ禍においてはできないことも多々ありましたが、今できることは何か、今しかできないことは何かなど、物事のプラス面を見つけることで、新たな可能性を手にされた方もいるのではないでしょうか。人生に困難はつきものですが、困難に遭った時に人はどう生きるかで今後の人生は変わってきます。あきらめずに乗り越える努力をしてきた方はこのような時機においても成長することができたのではないでしょうか。
 また、私達の修行というのは、人と競い合い、人を倒すためにあるのではなく、人を生かして我も生きるという「自他共楽」を目指す道です。遠く離れた所に住んでいても、WEBやSNSでつながることのできる時代です。困難に際しては、互いに声を掛け合い、励まし合いながら元気を与え合うことができます。そして直接会うことができれば、一層、幸せを感じることでしょう。そういった関係は、勝負だけの世界からは決して生まれてこないものです。お金では買えない、一生続く信頼関係という財産が生まれます。
 開祖が遺された少林寺拳法、そこにはたくさんの宝が眠っています。修行を続けることで、私たちは「自他共楽」という宝の山を掘り起こすことができます。どうかあきらめずに、修行を続けていきましょう。そして、もし修行を休まれている方がいましたら、ぜひ再びこの道を共に歩んでいただきたいと思います。「半ばは自己の幸せを半ばは他人の幸せを」の信念を持って、この歩みを止めずに加速していけるよう、今月も共に金剛禅運動に邁進していきましょう。
合掌再拝