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Vol.75 苦悩から抜け出す八正道の教え

2021/06/01

osawa_p1

合掌
 6月に入りました。四国地方は昨年より1ヶ月ほど早く梅雨入りをし、ぐずついた天気が続いています。すっきりとした晴れ間が続かない天候はコロナ禍を表しているかのようです。

 たとえば、八正道についても、コロナ禍の今でしたら、下記のような考えも出来ます。
1.正 見 ネット情報やデマに惑わされず、コロナ禍で起きていることの本質に目を向ける。
2.正 思 その上で、自分にとって、世の中にとって今なすべきことを正しく判断する。
3.正 語 どのような時代でも変わらない普遍的価値や命の尊さを伝える。
4.正 業 自分にできることを探し、進んで世の中の役に立つ行いをする。
5.正 命 仕事や学業、社会での立場を通じて世の中に奉仕する。
6.正精進 生活のすべての面にわたってたゆまず励む。
7.正 念 真の幸福、生きがいを自覚し、世のため人のために奉仕する喜びを知る。
8.正 定 今なすべきことに全精力を集中する。
というように。
 人生の苦悩から脱却するための教えが今に受け継がれていることは、人生での宝物を持っているのと同じことになります。そこで、この宝物は持つだけでなく、光るまで磨いていくことが必要となります。日々の暮らしの中で、八正道を実践していくことは、コロナ禍や有事の時だけでなく、人生での困難や災いを乗り越える備えにもなります。
 どのような世の中においても、人生を豊かに生き、社会をよくするために、日頃から八正道を自分の生き方の中心として実践しながら、笑顔と共に金剛禅運動をひろめてまいりましょう。
皆様のご健勝を祈念しております。
合掌再拝