Vol.3 今という時代を生きる

2020/06/04

 緊急事態宣言が全国で解除され、やっと元の生活に戻れるのかという期待と、変わらずの不安が入り交じり、すっきりしない今日この頃。まるで新しい世界に足を一歩踏み入れて、また元の世界に戻ることを戸惑っているかのような感覚に似ています。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 5月中頃、少林寺拳法グループ宛に中国河南省政府外事弁公室より医療用のサージカルマスクがなんと4万枚も寄贈されました

 中国では古くから、「一滴の水の恩に、湧き出る泉をもって報いる」という言葉があるそうです。
 この4万枚のマスクは、今年2月、新型コロナウイルスの感染拡大により最も中国が大変だった時期に、多くの日中友好団体とともに少林寺拳法グループが贈った救援物資やエールに対する“湧き出る泉”だったというわけです。

 日本の医療現場と国内の安全が脅かされる日々の中、温かい応援メッセージとともに4万枚のマスクを送って頂いたことは、まさに砂漠の中に湧き出た泉のようで、深い敬意と感謝の念を禁じ得ません。 

 このマスクは、自治体を通じて医療現場や教育団体などに寄付をさせて頂きました。感染予防の最前線で奮闘する皆さまからは沢山の感謝の言葉をいただきました。
 現在のように状況が難しければ、相手を思う気持ちを具体的に届ける事が簡単ではなくなることもあります。それでも、「自分にとって悲しいことは、あの人にとっても悲しいことだろう」という思いを抱き、行動に移すことが大切なのだと、4万枚のマスクが改めて教えてくれた気がします。

 もし、この地球に住む全ての人々が、それぞれの思いやりを形にしようと行動すれば、人類規模の幸せが訪れるはず…。開祖が願った「心の改造」というのは、こういうことであったのだろうと思い至りました。

 活動が制限された環境の中で、身体の距離は離れても、心の距離は制限される事はありません。
 こんな時だからこそ、私たち一人ひとりが思いやりのある強く優しい心を持って行動し、この苦しい状況を乗り切ってまいりましょう。

河南省マスク寄贈

河南省よりマスクが寄贈された