vol.6 この時代を生きる大人の責任とは何か

2020/09/04

今年8歳を迎えた長女に先日、「仕事、大変だけど頑張ってね」と言われました

よくある一言かもしれませんが、嬉しい反面、私は何か言葉にできないモヤモヤしたものを抱きました。そのモヤモヤの正体を考えているうちに、いくつかの疑問が心に浮かんできたのです。

 

 娘には、現代の社会がどう見えているんだろうか…?

 現代の子ども達が抱く、将来の夢ってどんなものなんだろうか…?

 

私は子どものころ、将来の夢について考えて不安になることはなく、一日も早く大人になりたいと思っていました。今になって考えると、「大人になれば何でもできる」と思っていたのでしょう。

しかし、現代の子ども達ははたして、大人になることに希望を持てているのでしょうか。先の二つの疑問の根源は、そういう問題意識だと気づきました。

 

 学校教育の現場では、学校や教師にできることが制限されていて、育児放棄や虐待などを起こす大人が頻繁にニュースとなっています。そういった問題やニュースの裏側では、たいてい大人による責任のなすり合いが行われ、それは子ども達だって感じ取っているかも知れません。何より、犠牲となった子ども達のケアは、大人の責任問題が先んじて、いつも後回しになっています。

 

ある時、こんな言葉を聞きました。

 「大人になったら我慢しなければならない事が沢山あるんだから、今のうちに慣れなさい」

もし子ども達が毎日こんな事を日々言われ続けて育ったとしたら、将来に希望を持てるとはとても思えません。

社会の構成員である大人たち、つまり私たちひとりひとりが、自分らしさを大事にしながら人生を楽しんでいる後ろ姿を見せることは、社会をよくするための最も根本的なことだと思うのです。 

仕事、つまり働くことが大変なことだと映っている…。娘に映った自分の姿を想像して、危機感とともに責任感が湧いてきた出来事でした。

 将来の日本、いや世界を支える子ども達に、働くこと=人のために動くことの喜びや、人を信じる事の大切さをしっかりと伝える為にも毎日の生活を見直す必要があると思いました。私自身、一人の大人として、子ども達にとって”憧れの大人”となれるように一生懸命な背中を見せて生きていきたいと思います。