vol.05 平和な世の中を私たちで

2015/08/01

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8月に入り、猛暑が続く毎日です。台風のシーズンでもあり、自然の前では、私たち人間はなんと無力なのかと思わされます。備えの大切さを感じる季節です。

さて、今月は金剛禅の教えについて触れてみたいと思います。金剛禅の「教典」は「経典」ではありません。聖句以外は宗道臣開祖がおつくりになった教えであるから「教典」としています。易筋行(少林寺拳法修練)を修行する入り口として教典を唱和します。その教えは、武道修行の心得ではなく、人としてどう正しく生きるかという教えであり、正しい釈尊の教えを根底に据えた内容です。

聖句、誓願、礼拝詞、道訓、信条というそれぞれの教えと誓いがありますが、今日は信条の三を紹介します。「一、我等は、正義を愛し、人道を重んじ、礼儀を正し、平和を守る真の勇者たることを期す。」とあります。

戦争という不幸を二度と繰り返さないために修行の場にとどまらず、日常生活の中でも繰り返し唱え、行動することが大切です。そうすることによって、教えが涵養され、薫習され人は改造されます。心の改造はやがて世界の平和につながるという確信のもとに、この教典は金剛禅開基から読誦唱和されております。

人は文字を読むだけではそう簡単には変わりません。だからこそ、宗門の行である易筋行(少林寺拳法)を通じて得る感覚により感動し、改心してゆくのでしょう。私たちは、調和の思想を持つ金剛禅の教えを縁として、皆様に知っていただき、各地の拠点「道院」で人づくりによる平和で豊かな社会づくりを展開しています。

戦後70年を迎える日本。間もなく8月15日を迎えます。自然の力にはかなわない私たちですが、二度と戦争のない世の中を人間の智慧で実現できると思っています。平和をつくるのは私たち人間なのです。そのためにも、自己確立、自他共楽の教えを広めてゆきますので、どうかご支援をよろしくお願いいたします。(vol.5 2015/8/1)